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ロシアンブルー、アビシニアンセミナー

加藤 由女子

 2001年11月3日(土)に大田区産業プラザ6階F会議室にて、アビシニアンとロシアンブルーの勉強会がありましたので、ご報告させて頂きます。

 講師には、アメリカからアビシニアンのトップブリーダーのリサ・バウワー女史と、1997年にTICAのジャッジオブザイヤーに選ばれたオールブリードジャッジのフェイト・メイ氏をお招きしました(ちなみに1996年のジャッジオブザイヤーはTCCの大平智恵子先生でした)。

 午前10時20分から11時20分までは、フェイト・メイ氏によるロシアンブルーのスタンダード紹介。ロシアンブルーの特徴であるダブルコート、ブルーの毛色、7つの平面、グリーンの目色、骨格などスライドと写真を見せて頂きながら、一つ一つ丁寧に説明下さいました。
 フェイト・メイ氏は、ジャッジの皆さんがロシアンブルーを審査する時には、この猫の最大の特徴であるダブルコートとむらのない淡いブルーの毛色、この2つで40ポイントもあるということを頭に入れて審査してほしいと強調されていました。

 10分間休憩を取り、11時半から12時半までは日本ヒルズ・コルゲート(株)専属獣医師による栄養学講座がありました。栄養学の基礎から始まり、猫の免疫力を高める効果のある栄養素の説明、ヒルズ社より健康な皮膚・被毛の形成に配慮して新しく発売されたフード(センシティブスキン)の説明を受けました。特に、必須脂肪酸(オメガ6、オメガ3)に関して詳しく説明して下さいました。バランスの取れた食餌の大切さが良く分かりました。

 ランチタイムは教室で、おいしいお弁当を頂きながら、午前中のロシアンブルー、午後から始まるアビシニアンの話で盛り上がり、皆さんとても楽しそうでした。
 ランチタイムの後は、待ちに待ったリサ女史によるアビシニアンの講義の始まりです。
午前中は受講者も30名程度だったのですが、午後には他のクラブのジャッジ、トレイニー多くのアビシニアンのブリーダーさんも加わって、教室は満席になっていました。
 自己紹介をして下さった後、1830年代の現代のアビシニアンの原型となった猫から、現代のアビシニアンにいたるまでの歴史をスライドを用いて説明して下さいました。

 1830年代のアビシニアンは、アビシニアンと云うよりも前足のバーも多く、頭部の小さいレッドタビーのアメリカンショートヘアの様な猫でした。そこから始まって、現代の素晴らしいアビシニアンを作出するまでには多くのブリーダーさんたちの努力と忍耐があったのですね。10分ほど休憩して、いよいよアビシニアンのスタンダードです。始めに、スタンダードの各部分(頭、ボディ、カラー、ティッキング等)の点数の説明。次に、頭部、ボディ、カラー、ティッキング、各カラーのパウパッドの色、耳のつき方、大きさ、角度等1つ1つ各パーツに分けて、良い例、悪い例のアビシニアンの比較をスライドで見せて頂きながら、詳しく説明して下さったので、とても勉強になりました。このスライドを作るには、沢山のアビシニアンのブリーダー達の協力があったとお聞きしましたが、それ無しでは出来なかっただろうと思いました。
 アビシニアンの減点の1つであるマウスコートについても、実際にマウスのあるアビシニアンをスライドで見せて頂きました。マウスコートは、アビシニアンのブリーダーがとても嫌がる減点だそうです。時期的に出てしまうもの(子猫の時期には有っても、消える場合があるそうです)と、ずっと残るものとあるそうです。マウスコートの話をされたときのリサ女史は、「消えない場合には、オーノー」と、ジェスチャーを交えユーモアたっぷりにお話しされていて、おかしかったです。

 リサ女史の講義の中で、特に印象に残ったのは、彼女のアビシニアンの耳に対するブリーダーとしてのこだわりです。リサ女史曰く、アビシニアンの耳はたった5ポイントですが、ただ大きいだけではなく、広がりすぎても、立ちすぎてもダメで、少し前に傾斜した角度も大切である。又、理想の耳のアビシニアンを作出するのはとても難しい、たった5ポイントだけれど重要な5ポイントである、との事でした。成る程、奥の深いお話しでした。

 リサ女史の講義が終わった後、締めくくりにフェイト・メイ氏が実際にルディ、ソレル、ブルー、フォーンの各カラーのモデル猫を使ってハンドリングを披露して下さいました。
 その華麗な手さばきに、暫し見とれてしまいました。モデルになったアビシニアンの猫ちゃんたちも、それぞれがショータイプの美しい猫だった事もあると思いますが、美しい猫をより美しく見せるのも、ジャッジにとっては大切な事だと思いました。

 今回の勉強会は、フェイト・メイ氏とリサ女史の気さくでフレンドリーなお人柄もあって、とてもリラックスして楽しくアビシニアンとロシアンブルーを学ぶことが出来ました。と、同時にお2人のお話しを伺って、ブリーダー、ジャッジとそれぞれ立場は違っても、猫に対する情熱と深い愛情が伝わって来ました。
 猫を通じて素晴らしいお友達と出会える。こんな素敵なことってないですね。これからも猫好きな方達との素晴らしい出会いを楽しみにしています。

 最後になりましたが、この様な素晴らしい勉強会を開くことが出来たのも、竹内ご夫婦、大平智恵子先生、スタッフの皆さんが、何ヶ月も前から、リサ女史とコンタクトを取って、準備して下さったお陰だと思います。
 ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。

2002Winterより


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