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第一回 アイムス愛猫セミナーに出席して


古田 恵子  


 7月11日(日)JR山手線の高井戸駅下車、徒歩2〜3分程度のとてもモダンで立派なピルの大崎ゲートシティーにて第一回 アイムス愛猫セミナーが行われました。

 第一部はアイムス・ジャパンの専任獣医師でいらっしゃる荒井延明先生による「FLUTDの栄養学・最新情報」でした。FLUTDって何だか分かりますか? 排尿困難がその主な症状で、血尿・頻尿+/−閉塞(尿管がつまってしまうこと)、尿がたまっているのにも拘らず出せないことによる腹痛、患部に痛みがある為に過剰になめたりする事もあります。FLUTDは2−6歳の猫に多く見られ、肥満はその大きなリスクファクターです(ですから愛猫を肥満させないように注意しましょう!)。そして、これは現在では不確実と言われていますが、去勢オス猫も要注意です。

 発病は秋から冬にかけての季節が多いと言われ、これは昼と夜の温度差が大きくなる事が原因になる為です。又ストレスも原因の一つで、猫を病院へ入院させた後とか、環境の変化によって(阪神大震災など)発病する猫が多いのです。

 …ということで、FLUTDの発病原因は単一要因、複合要因もしくはそれらの相互作用ということで、「結局のところ病因は未知のまま」に近いわけです。

 しかしここで大切なのは、もし発病してしまったとしても、非常に多くの(20以上)の異なる病因があるので、適切な診断が重要だということです。FLUTDだからこういう治療という決まったものはなく、それぞれの症状に合った治療をしなくては全く意味がないということです。一般に尿の酸性化を心がけることが言われていますが、過剰な尿の酸性化は結果的に血液の酸性化を招くことになり、筋力の低下や骨粗しょう症、腎機能障害などを起こすため、常にバランスの良い食事を与えるように留意すること(良質な動物性タンパク質−ネズミ(!)チキン、白身魚など)が大切です。

 確かにFLUTDイコール、ストルバイト尿石症と考えられる程、以前は発症数の90%近くがストルバイト尿石症の猫だったのですが、現在は治療・検査が進んで全体の30%位にまで減っています。それに比べて割合が増えているのがシュウ酸カルシウム尿石症ですが、現時点では原因は不明なのです。

 ストルバイト尿石症とは逆に尿の酸性化過剰によるものか?とも言われていますが、ハッキリはしていません。その他にFLUTDは常に尿石を伴うものではなく、先天性の異常・細菌感染なども考えられるので、とにかく尿分析、尿石の分析なと徹底的な検査をして、キチンと治療することが大切です。

 私の友人の猫ちゃんもFLUTDで苦しんでいるコがいますが、とにかく結論として言えることは危険因子(ストレス・肥満)を避けること、そしておしっこをためないようにトイレを常に清潔にするように心がけ、食事性のマグネシウムを制限することが(でも酸性過剰にならないように)何よりも大切だと痛感しました。

 さて、第2部「猫の遺伝学について」は、日本獣医畜産大学教授の鈴木勝士先生によって行われました。鈴木先生は長い間、牛の遺伝性疾患に取り組まれていた方で、猫については素人であるとおっしゃってましたが、20年以上もの間、突然変異体を探して遺伝的に固定し、異常を持った動物を詳しく調べて、原因遺伝子とその機能を解明する研究をされています。

以上

 

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